ホットクックで硬い根菜を攻略する——ごぼう・れんこん・さつまいも、火の通し方の違い
根菜類の中でも、ごぼう・れんこん・さつまいもはにんじんや大根と比べて火が通りにくい食材です。普通の鍋で煮ると時間がかかる、でもホットクックなら密閉圧力で時間を短縮できます。ただし3種類それぞれに異なる特性があり、同じように扱うと失敗します。
ごぼう:旨みを出しながらクセを活かす
ごぼうは独特の香りとえぐみがあります。これが嫌いな人もいれば、「ごぼうの料理はこれが好き」という人もいる。ホットクックで調理すると、密閉されたぶんこのえぐみが凝縮されやすいので、扱い方に注意が必要です。
えぐみが気になる場合は水にさらすことで和らぎます。切ったごぼうを水に5〜10分浸けてから使ってください。ただし栄養(食物繊維・カリウム)も一緒に流れるので、長時間のさらしは不要です。
切り方によって食感が変わります。ごぼうを縦に割ってから斜め薄切りにする「ささがき」は表面積が大きくなり、短時間で火が通って旨みが出やすい。一方、乱切りや斜め切りは食感が残ります。豚汁や炒め煮は後者が向いています。
加熱時間はごぼうの太さにもよりますが、25〜35分が目安です。硬すぎる場合はもう5〜10分延長してください。きんぴらごぼう風に仕上げたい場合は、ホットクックで煮た後に仕上げをフライパンで炒めると香ばしさが加わります。
れんこん:シャキシャキを残すか、ほくほくにするか
れんこんの面白いところは、調理方法によって食感が全く変わることです。薄く切って短時間加熱すれば「シャキシャキ」、厚く切って長時間加熱すれば「ほくほく」になります。どちらを目指すかによって切り方と加熱時間を変えてください。
ホットクックでシャキシャキを残したい場合は、薄切り(3〜5mm)にして加熱時間を15〜18分に短く設定します。サラダ感覚で食べる副菜や酢の物に向いています。
ほくほくに仕上げたい場合は、厚切り(1.5〜2cm)で25〜30分以上加熱します。煮物や炊き込みご飯の具材として、他の根菜と一緒に煮る場合に向いています。
れんこんは切ったそばから酸化して変色します。切ったらすぐに酢水(水500ml+酢大さじ1)に浸けると白さを保てます。ホットクックで加熱する直前まで浸けておいてください。
さつまいも:甘みを最大化する調理法
さつまいもはホットクックで甘みを引き出すのが特に得意な食材です。さつまいものでんぷんは60〜70℃で麦芽糖(マルトース)に変換される酵素(βアミラーゼ)が活性化し、甘みが増します。ホットクックのじわじわとした加熱がこの糖化に適しています。
さつまいも1本をそのままホットクックに入れてスチームモードで40〜50分加熱すると、石焼き芋のようにホクホクで甘い蒸しいもができます。これだけで十分なおやつになります。
煮物として使う場合は2cm幅の輪切りか半月切りにして、砂糖・しょうゆ・みりんで和風に煮るか、バター・コンソメで洋風に煮るかを選びます。和風の場合は砂糖が多めでも失敗しません。洋風の場合はシナモンを少量入れると秋らしい味になります。
根菜を複数組み合わせるときのコツ
ごぼう・れんこん・さつまいもを一緒に使う場合、火の通り方が違うため入れるタイミングを変えるか、大きさを変えることで均一に仕上げます。
最も火が通りにくいのはごぼう、次にれんこん(厚切りの場合)、さつまいも(やや早め)の順です。ごぼうとれんこんを先に入れてスタートし、残り15分でさつまいもを加える方法が確実です。または、さつまいもだけ一回り小さく切ることで同時スタートでも均一に仕上げられます。
ごぼう
25〜35分
えぐみは水にさらして和らげる。ささがきで短縮可
れんこん
15〜30分(厚みによる)
薄切り=シャキシャキ。厚切り=ほくほく。酢水で変色防止
さつまいも
20〜35分(サイズによる)
60〜70℃でゆっくり加熱すると甘みが最大化
根菜と豚肉のみそ汁(豚汁)
豚汁はごぼう・にんじん・大根・こんにゃくなど根菜を大量に消費できる料理です。ホットクックで作ると火加減を気にせず大量に仕込めます。
材料(4〜5人分):豚こままたはバラ150g・ごぼう1/2本(ささがき)・にんじん1本(乱切り)・大根1/4本(半月切り)・こんにゃく1/2枚(手でちぎる)・油揚げ1枚・だし600ml・みそ大さじ3〜4・みりん大さじ1・酒大さじ1。
材料をすべてホットクックに入れてスープメニューで35分。みそは加熱後に溶かします。豚バラを使うと脂が出てコクが増しますが、豚こまでもしっかりした味になります。
翌日は雑炊にしても良いです。ご飯を加えて軽く煮るだけで豚汁雑炊になります。
根菜の煮しめ(お正月・常備菜)
煮しめは数種類の根菜をしっかり甘辛く煮た日本の伝統料理です。お正月だけでなく、常備菜として週末に仕込んでおくと便利です。
材料:れんこん・ごぼう・こんにゃく・にんじん・里芋(または さつまいも)・油揚げ・だし300ml・しょうゆ大さじ3・みりん大さじ3・砂糖大さじ1.5・酒大さじ2。
硬い根菜(れんこん・ごぼう)は大きめに切り、やわらかい食材(こんにゃく・油揚げ)は小さめに。加熱は煮物メニュー・まぜなし・35〜40分。煮汁が少し残るくらいが理想です。
冷蔵庫で4〜5日保存でき、味が馴染むほどおいしくなります。
さつまいもとレモンの甘煮
さつまいもの甘みとレモンの爽やかな酸味が合わさった一品です。副菜にもおやつにもなります。
材料:さつまいも1本(2cm輪切り)・砂糖大さじ3・しょうゆ小さじ1・レモン汁大さじ1・水50ml。
さつまいもに調味料を加えて煮物メニュー・まぜなし・20分。仕上がりに黒ごまを振ると風味が増します。砂糖の量はさつまいもの甘みによって調整してください。
よくある疑問
根菜は冷凍できますか?
ごぼう・れんこんは冷凍できますが、解凍後に食感が変わります(柔らかくなる)。食感を重視する料理には向きませんが、スープや煮物には問題なく使えます。さつまいもは冷凍後に水分が出てべちゃべちゃになりやすいため、生での冷凍には向いていません。加熱後に潰してから冷凍するか、スープにしてから冷凍する方が使いやすいです。
こんにゃくと一緒に入れてもいいですか?
問題ありません。こんにゃくは根菜とよく合います。こんにゃくは下茹でするとアク抜きができて味が入りやすくなりますが、ホットクックではアク抜き不要でそのまま使えます。手でちぎると断面が凸凹になって味がよくしみます。
今日の根菜で何を作るか
ごぼうとれんこんがある、でも何と組み合わせるか決まらない。さつまいもが余っているけど甘煮にするか豚汁に入れるか——根菜は使い方が豊富なぶん、選択肢が多くて迷いやすい食材です。
Snapmealは冷蔵庫の写真を撮るだけで、今日の食材の組み合わせからホットクックで作れる献立を提案します。根菜が余っているときの使い道を、冷蔵庫の他の食材から考えてくれます。