かぼちゃをホットクックで甘く仕上げる——煮崩れを防ぐコツと和洋3つのレシピ
かぼちゃを煮物にしたら崩れてしまった——これはホットクックを使っていなくても起きやすい失敗です。かぼちゃは水分が多く、でんぷん質のため加熱すると崩れやすい。でもコツを知れば、ホットクックでかぼちゃを甘くほくほくに仕上げることは難しくありません。むしろ、密閉加熱の特性がかぼちゃに合っています。
かぼちゃが甘くなる仕組み
かぼちゃの甘みは加熱によって引き出されます。生の状態でもある程度甘みがありますが、加熱するとでんぷんが糖に分解されて甘みが増します。このとき、50〜60℃前後の温度域で糖化が特に活発になります。
ホットクックの密閉加熱は、この糖化が起きやすい温度域をゆっくり通過します。急激に沸騰させるより、じわじわ温度を上げる方がかぼちゃの甘みが引き出されやすいのです。「ホットクックで煮たかぼちゃは甘い」という体感は、この糖化のメカニズムによるものです。
また、密閉されているため水分が逃げにくい。かぼちゃ自体の水分が蒸気として循環し、ほくほくの質感を保ちながら甘みが凝縮します。
煮崩れが起きる理由と防ぐ3つの方法
かぼちゃが崩れる原因は「でんぷんの糊化」です。でんぷんは高温で水を吸収して膨張し、組織が崩れやすくなります。ホットクックは密閉で温度が上がりやすいため、放っておくと崩れが早く進みます。
防ぐ方法は3つです。
01
大きめに切る
4〜6cm角の大きめカットが基本です。表面積が少ないほど崩れにくい。「大きすぎるかな」と思うくらいが正解です。
02
かき混ぜ設定をオフ
煮物系ではかき混ぜをしない設定を選びましょう。物理的な力で崩れることを防げます。手動モードで「まぜない」が確実です。
03
加熱時間を短めに
かぼちゃは火が通りやすいです。20〜25分が目安で、柔らかくなり始めたら完成と考えてください。長時間はかえってNG。
下ごしらえ:皮と種の扱い方
かぼちゃの皮は食べられます。和風の煮物では皮ごと使うのが一般的です。皮が硬いと感じる場合は、包丁でところどころ削るだけで問題ありません。全部剥かなくていいです。
種とわたの部分は取り除きます。スプーンで削り取ると簡単です。わたは放置すると加熱中に崩れて料理が濁る原因になります。ただし種自体は洗って干すと食べられるので、捨てずに再利用もできます。
かぼちゃは生の状態で切るのが大変です。電子レンジで1〜2分加熱してから切ると包丁が通りやすくなります。ホットクックを使う前の下準備として覚えておくと役立ちます。
レシピ①:かぼちゃの和風だし煮(定番)
定番中の定番です。甘辛い煮汁でかぼちゃを煮ると、中まで味がしみてほくほくに仕上がります。材料が少なくシンプルに作れるのが魅力です。
材料(2〜3人分):かぼちゃ1/4個(種・わたを取り除いて200〜250g)・だし200ml・しょうゆ大さじ2・みりん大さじ2・砂糖大さじ1・酒大さじ1。
かぼちゃは4〜5cm角に切り、皮を下にして鍋に並べます。皮を下にすることで形が崩れにくくなります。調味料を上から回しかけて、手動・煮物・まぜない・20〜22分でスタート。
仕上がりは煮汁が少し残る程度が理想です。煮汁が多いと薄味になるので、少量でしっかり味をつける方向で作ってください。食べる前に少し冷ますと味がしみて、さらにおいしくなります。
レシピ②:かぼちゃとベーコンのコンソメ煮
洋風のかぼちゃ料理です。ベーコンの塩気とかぼちゃの甘みのコントラストがよく、子どもにも食べやすい味です。
材料:かぼちゃ1/4個・ベーコン3〜4枚(2cm幅に切る)・玉ねぎ1/2個(くし形切り)・水150ml・コンソメ1個・塩こしょう少々。
玉ねぎを下に敷き、かぼちゃを乗せ、ベーコンを散らします。水とコンソメを加えて手動・煮物・まぜない・20分。ベーコンから塩気が出るので、最後に味見してから調整します。
バター小さじ1を仕上げに加えるとコクが増します。あればパセリを散らすと見た目が良くなります。
レシピ③:かぼちゃのポタージュ(ミキサー不要)
ミキサーがなくてもかぼちゃポタージュが作れます。かぼちゃを十分に柔らかく煮て、フォークやマッシャーで潰す方法です。多少の食感が残りますが、それがまた家庭的な味わいになります。
材料:かぼちゃ1/4個・玉ねぎ1/2個(薄切り)・水300ml・コンソメ1個・牛乳(または豆乳)150ml・塩こしょう。
かぼちゃを一口大に切り、薄切り玉ねぎと一緒に水とコンソメで煮ます。かぼちゃが柔らかくなったら(25〜30分目安)、スプーンや木べらで崩していきます。牛乳を加えてさらに5〜10分加熱。塩こしょうで味を整えて完成です。
このレシピは多めに作って冷凍保存できます。1人分ずつ小分けにして冷凍しておくと、忙しい朝に電子レンジで温めてすぐ食べられます。
かぼちゃの季節と品種の選び方
かぼちゃの旬は夏から秋です。ただし収穫後に貯蔵することで甘みが増すため、市場には秋〜冬にかけて甘みの強いものが出回ります。真夏のかぼちゃより秋以降のものを選ぶと仕上がりが良くなります。
品種で最もよく見かけるのは「くりかぼちゃ(エビス)」です。甘みが強く、ほくほくした食感でホットクックの煮物に向いています。西洋かぼちゃはどれも同様に使えますが、「坊ちゃんかぼちゃ」は小さくて丸ごと使いやすいです。
切り分けたかぼちゃを購入する場合は、果肉が厚くてオレンジ色が鮮やかなものを選びましょう。色が薄いと甘みが少ない傾向があります。
よくある疑問
皮を剥かないと食べにくくないですか?
ホットクックで十分に加熱すると皮も柔らかくなります。かためが好きな場合は短め、しっかり柔らかくしたい場合は長めに加熱してください。皮ごと食べられることで食物繊維も摂れます。
かぼちゃが大量に余った場合はどうすればいいですか?
煮てから冷凍する方法が最も使いやすいです。煮物として仕上げたものを小分けにして冷凍してください。スープ(ポタージュ)も冷凍可能です。生のままの冷凍はカットして水気を拭いてから保存袋へ。ただし冷凍したかぼちゃは食感がやや変わるため、スープや煮崩してよい料理に使うのが向いています。
かぼちゃと一緒に入れて合う食材は?
和風なら油揚げ・しらたき・にんじん・ごぼう。洋風ならベーコン・玉ねぎ・じゃがいも。スープならコーンやクリームとの組み合わせが良いです。豚肉(豚こまや豚バラ)との組み合わせも甘辛の煮物として定番です。
冷蔵庫から今日の献立を決める
かぼちゃがある日、和風にするか洋風にするかは冷蔵庫の他の食材次第です。ベーコンがあれば洋風、油揚げがあれば和風——この判断も毎日積み重なると無視できない手間になります。
Snapmealは冷蔵庫の写真を撮るだけで、今日の食材から作れる献立を提案します。かぼちゃと何があるかを見て、今日の最適な料理を選んでくれます。