ホットクックで牛肉を使うとき——部位別の向き不向きと失敗しない煮込み方
「ホットクックで牛肉を使ったら硬くなった」という声をよく聞きます。でもこれは牛肉が向いていないのではなく、部位の選び方の問題です。向いている部位を選べば、ホットクックで牛肉は十分においしく仕上がります。
部位別・ホットクックとの相性
◎ 向いている
牛こま切れ
薄切りで火が通りやすく、脂の旨みが煮汁に溶け出す。肉じゃが・プルコギ風・すき煮などに最適。短時間(20〜25分)で仕上がる。
◎ 向いている
牛バラ・すじ肉
コラーゲンが多く、長時間煮込むほど柔らかくなる。ビーフシチュー・赤ワイン煮込みなど、1〜2時間かけてとろとろにするのに向いている。
△ 条件次第
ブロック(肩・もも)
赤身の塊は短時間加熱では硬くなりやすい。ローストビーフ的に仕上げたい場合は低温調理モードが必要。煮込むなら2時間以上が目安。
✕ 向かない
ステーキ用(厚切りサーロイン等)
表面に焼き色をつけることで旨みを閉じ込める部位。ホットクックの蒸し煮では焼き色がつかず、本来の風味が出ない。フライパン向き。
牛こまの肉じゃが
豚こまの肉じゃがが定番ですが、牛こまで作ると旨みが増してまた違った味になります。関西では牛肉が一般的なので「本来の肉じゃが」とも言えます。
材料は牛こま200g・じゃがいも3個・にんじん1本・玉ねぎ1個。調味料はだし100ml・しょうゆ大さじ3・みりん大さじ3・砂糖大さじ1・酒大さじ2。
自動メニューの「肉じゃが」で25〜30分。じゃがいもを崩れにくくするにはメークイン品種を大きめに切るのがポイントです。仕上がりに絹さやを乗せると彩りが出ます。
牛すじ・バラのビーフシチュー
ビーフシチューはホットクックが最も輝く料理の一つです。通常なら3時間かかる牛すじの煮込みが、ホットクック(高圧・自動メニュー)なら1.5〜2時間で同等の柔らかさになります。
材料は牛バラブロック(またはすじ肉)400g・玉ねぎ2個・にんじん1本・じゃがいも2個・赤ワイン150ml・デミグラスソース缶1缶・コンソメ1個・水200ml。
肉は事前にフライパンで表面だけ焼き色をつけると風味が増します(省略可)。すべてホットクックに入れてシチューメニューで50〜60分。途中で市販のシチュールーを溶かして追加するのが一番手軽な方法です。
牛こまのプルコギ風
甘辛い韓国風の味付けです。ホットクックで作ると、タレが肉と野菜にしっかりからまります。
材料は牛こま200g・玉ねぎ1個・ニラ適量・にんじん少々。タレはしょうゆ大さじ2・砂糖大さじ1・ごま油大さじ1・にんにく(チューブ)・しょうが少々・コチュジャン少々(辛さ調整)。
事前に肉をタレに15〜30分漬けておくと味がよくしみます。ホットクックにすべて入れてかき混ぜモードで15〜20分。ご飯の上に乗せて丼にすると特においしいです。
やってはいけない:ホットクックに向かない牛肉の使い方
牛肉でやってしまいやすい失敗を整理します。
- ステーキ用の厚切り肉を煮込む — 焼き色なしで煮るとパサつく。フライパンで仕上げる方が向いている。
- 短時間で赤身ブロックを仕上げようとする — 赤身は長時間かけて繊維をほぐす必要がある。時短を求めるなら薄切りを選ぶ方が確実。
- 水を入れすぎる — ホットクックは無水〜少量水分が基本。牛肉から脂と水分が出るので、水を多めに入れると味が薄まる。
今日の食材から献立を考える
牛こまがある、じゃがいももある、でも今日は肉じゃがにするかプルコギにするか迷う——冷蔵庫の他の食材によって最適な料理が変わります。
Snapmealは冷蔵庫の写真を撮ると、今ある食材の組み合わせからホットクックで作れる献立を提案します。牛肉と何があるかを見て、今日の料理を選んでくれます。